一般貨物の車庫に必要な広さは?50cm間隔・必要面積・収容能力を解説【埼玉】

車庫は「何㎡あるか」だけでなく、予定車両を実際に収容できるかが重要です。

一般貨物自動車運送事業の新規許可では、計画する事業用自動車を、車両相互間・車庫境界との必要な間隔を確保して収容できる車庫が必要です。

車庫候補を探していると、「トラック5台なら何㎡必要?」「車両同士を50cm離すのは本当?」「大型車1台38㎡で計算すればよい?」といった疑問が出てくると思います。

一般貨物の車庫で重要なのは、土地の登記面積や契約書上の面積が大きいことではありません。

計画する事業用自動車を、必要な間隔を確保したうえで実際に収容できることが重要です。

そのため「500㎡あるから大丈夫」と、土地面積だけで判断することはできません。この記事では、埼玉県で一般貨物自動車運送事業の新規許可を検討している方に向けて、50cm間隔、参考面積、車両配置、トラック・トレーラーの注意点を解説します。

一般貨物の車庫には、計画する車両をすべて収容できる広さが必要

一般貨物の車庫では、営業所に配置する事業用自動車のすべてを確実に収容できることが必要です。

例えば、新規許可で5台を配置する計画であれば、5台すべてを収容できる必要があります。「普段は2台が運行中だから、3台分でよい」という考え方ではありません。

土地全体の面積だけでなく、実際に車庫として使用できる部分へ、計画車両をすべて配置できるかを確認します。

車両と車両の間は50cm以上必要?

関東運輸局の基準では、車庫について、車両と車庫の境界および車両相互間の間隔を50cm以上確保することが求められています。

隣り合う車両同士だけでなく、車庫の端に配置する車両と車庫境界との間隔も確認します。

「50cm」は左右だけ?前後の間隔も確認

50cm以上の間隔は、左右だけを確認すればよいわけではありません。車両を横に並べる場合はもちろん、前後に並べて駐車する場合にも、車両相互間の間隔を50cm以上確保します。

また、車庫の端に配置する車両については、車両と車庫境界との間にも50cm以上の間隔を確保します。

一般貨物の車庫で車両相互間と車庫境界から50cm以上の間隔を確保する配置例
横並び・前後配置とも、車両相互間と車庫境界との間隔を確認します。図は一例です。

単純に「車幅×台数」「車長×台数」で計算するのではなく、車両の左右・前後の配置と車庫境界まで含め、実際の車両寸法で配置できるかを確認することが重要です。

同じ面積でも、土地の縦横寸法や形状により収容できる台数が変わります。これが「○㎡あるから大丈夫」と面積だけで判断できない理由です。

大型トラック1台につき38㎡必要なの?

一般貨物の車庫について調べると、普通自動車38㎡、小型自動車11㎡、牽引車27㎡、被牽引車36㎡という数字を見かけます。

これは関東運輸局の申請様式でも使用されている、1台当たりの所要面積の参考値です。「普通自動車は法律上必ず1台38㎡必要」という意味ではありません。

申請様式や許可基準の最新版は、関東運輸局「トラック事業を始めるには」でも確認できます。

車両区分 1台当たりの所要面積(参考値)
普通自動車 38㎡
小型自動車 11㎡
牽引車 27㎡
被牽引車 36㎡

例えば普通自動車5台なら、参考値では「38㎡×5台=190㎡」です。ただし、190㎡の土地なら必ず5台を収容できるという意味ではありません。

一般貨物の車庫では参考面積だけでなく土地形状・車両寸法・50cm間隔・出入口を確認する図解
参考面積を満たしていても、土地形状・障害物・出入口などにより、計画車両を収容できない場合があります。

「必要面積」と「土地面積」は同じではありません

土地の資料に200㎡と記載され、普通自動車5台の参考値190㎡を超えていても、それだけで判断はできません。

  • 細長い、三角形、L字型などの形状
  • 建物・電柱・フェンス・段差などがある
  • 倉庫、資材置場、自家用車用区画と共用している
  • 車両を配置しにくい部分やデッドスペースがある

このような土地では、面積が十分でも計画車両を適切に配置できない場合があります。土地面積が足りるかと、実際に車両を収容できるかは分けて考えます。

車庫として実際に使える面積を確認する

500㎡の土地でも、その一部に事務所・休憩施設・倉庫・資材・コンテナなどがあれば、500㎡全部を車庫として考えられるとは限りません。

一般貨物の車庫として使用する範囲を明確にし、その範囲へ計画車両を収容できるかを確認します。

車庫面積に余裕がない場合はどうする?

面積に余裕がない場合は、実際の車両寸法と車庫の縦横寸法・形状を使い、必要に応じて車両明細や車両配置図を作成します。

どこに、どの車両を、どのように配置するのかを、契約後ではなく候補地の段階で具体的に確認するのが理想です。

「広い駐車場」なら一般貨物の車庫にできる?

広い月極駐車場や大型車用駐車場でも、それだけで車庫として使用できるとは限りません。区画線がある場合は、その区画で必要な間隔を確保できるか確認します。

他社と同じ敷地を使用する場合も、自社が車庫として使用する範囲、区画、使用権原などを明確にする必要があります。「共用だから全部ダメ」「空いているから使える」と一律には判断できません。

大型トラック・トラクタ・トレーラーの注意点

大型車では、参考値だけでなく、土地面積・形状・車両寸法・配置・必要な間隔・出入口をセットで確認します。

トラクタ・セミトレーラーでは、牽引車27㎡、被牽引車36㎡という参考値がありますが、実際にはトラクタとシャーシの台数、寸法、配置方法、出入口からの進入まで具体的に確認します。

トレーラーは、単純な面積計算だけで車庫を決めない方が安全です。

車庫の出入口と前面道路も確認しましょう

車庫内部の面積が十分でも、事業用自動車が支障なく出入りできなければ問題です。入口の幅、障害物、曲がって進入できるか、前面道路や交通規制まで確認します。

前面道路の幅員を詳しく知りたい方へ

一般貨物の車庫は前面道路の幅員に注意|何m必要?で詳しく解説しています。

図面上では入るのに、現地では入らないこともある

図面では何もないように見えても、現地にはポール、フェンス、段差、植栽、資材、構造物が存在する場合があります。敷地境界が分かりにくいケースもあります。

図面上の面積確認と、現地で本当にその範囲を使用できるかの両方を確認することが重要です。

「今は5台だからギリギリ入る」車庫で大丈夫?

新規許可時は5台を収容できても、半年後に2台増車する場合は、増車後の収容能力を改めて確認します。許可要件とは別に、将来の増車計画とのバランスも考えて車庫を選びましょう。

契約後に「車庫が足りない」と分かったら?

ケース1 面積だけで判断

200㎡あるため5台入ると思ったが、形状と間隔の関係で収容できない。

→ 車庫変更や計画見直しの可能性

ケース2 駐車区画だけで判断

大型車5台分の区画を契約したが、必要な間隔を確保できない。

→ 区画・配置の見直しの可能性

ケース3 敷地全体で計算

倉庫や資材置場を除くと、実際に使用できる面積が不足した。

→ 使用範囲の再検討

ケース4 トレーラーを面積だけで判断

参考面積は足りても、寸法・形状・出入口の関係で配置できない。

→ 車庫・車両計画変更の可能性

「契約してから配置を考える」のではなく、「配置できることを確認してから契約する」ことが重要です。

一般貨物の車庫・契約前チェックリスト

□ 配置する事業用自動車と各車両の寸法を確認した

□ 車庫として使用する範囲、面積、縦横寸法・形状を確認した

□ 車両相互間と車庫境界との50cm以上の間隔を確認した

□ 前後配置の場合の間隔も確認した

□ 計画車両をすべて収容できる

□ 他用途部分、障害物、デッドスペースを確認した

□ 必要に応じて車両配置図を作成した

□ 出入口と実際の出入りを確認した

□ 前面道路の幅員・交通規制等を確認した

□ 現地と図面が一致している

□ 将来の増車計画も検討した

□ 正式契約前に車庫要件を確認した

一つでも分からない項目があれば、正式契約前の確認をおすすめします。

埼玉県で一般貨物の車庫を探している方へ

埼玉県で一般貨物の新規許可を取得する場合、車庫面積だけでなく、車庫形状・車両寸法・配置・50cm以上の間隔・使用権原・関係法令・出入口・前面道路まで確認します。

当事務所では、正式契約前の段階から、車庫の面積・車両配置、前面道路、関係法令、現地状況などを確認しています。

「この土地に予定しているトラック5台が入るか」「面積は足りるが、この形の土地で大丈夫か」という候補地の段階からご相談いただけます。

一般貨物の車庫の広さについてよくある質問

Q1.一般貨物の車庫は1台何㎡必要ですか?

関東運輸局の申請様式では、普通自動車38㎡、小型自動車11㎡、牽引車27㎡、被牽引車36㎡という参考値が使用されています。ただし、実際の車両寸法、土地形状、必要な間隔も確認します。

Q2.大型トラック5台なら190㎡あれば大丈夫ですか?

38㎡×5台=190㎡は参考値による計算です。土地形状、車両寸法、必要な間隔、障害物、出入口を含めて確認する必要があります。

Q3.車両同士は何cm離せばいいですか?

車両相互間および車両と車庫境界との間に50cm以上の間隔を確保します。

Q4.50cmは車両の左右だけですか?

いいえ。前後に配置する場合の車両相互間と、車両と車庫境界との間隔も確認します。

Q5.月極駐車場でも車庫にできますか?

月極駐車場という理由だけでは決まりません。収容能力、間隔、使用権原、区画、関係法令、出入口、前面道路などを確認します。

Q6.トラクタとシャーシは別々に面積を考えますか?

申請様式では、牽引車と被牽引車をそれぞれ区分した参考値があります。実際の配置車両と車庫の収容能力を確認します。

Q7.車庫の面積に余裕がない場合は?

実際の車両・車庫寸法を確認し、必要に応じて車両配置図により具体的に確認します。

Q8.契約前に確認してもらえますか?

はい。むしろ正式契約前の確認をおすすめします。候補地と使用予定車両が分かれば、車両配置、出入口、前面道路を含めて確認事項を整理できます。

車庫は「何㎡あるか」より「予定車両を実際に収容できるか」が重要

普通車38㎡、小型車11㎡、牽引車27㎡、被牽引車36㎡は、関東運輸局の申請様式で使用される参考値です。

実際に重要なのは、使用予定車両・車庫面積・形状・配置・車両相互間と車庫境界との間隔・出入口・現地状況を確認し、計画車両を確実に収容できることです。

「土地面積を見て契約する」のではなく、「実際に車両を配置できることまで確認してから契約する」。この順番が重要です。

当事務所の一般貨物新規許可トータルサポートでは、現地調査、車庫面積・配置、前面道路の幅員、土地・建物の関係法令、契約内容などを候補地の選定段階から確認します。

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